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永遠虹路/マリシャスクレーム

永遠虹路 (メディアワークス文庫)永遠虹路 (メディアワークス文庫)
(2010/07/24)
綾崎 隼

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蒼空時雨」「初恋彗星」に続く綾崎隼先生の新作を読み終わったので、いつものように感想など。


表紙の女性”舞原七虹”にまつわる7章構成の物語なのですが
ミステリアスな雰囲気とは裏腹に、前2作と比較するとミステリー要素は薄めだと感じました。

それもよりも構成がちょっと変わっているというか、1章はOL時代、2章は大学生時代、
3章は高校生時代、4章は…というように、時系列を遡る面白い構成になっています。
”時系列を遡る”という構成ゆえに、回想シーンはさほどありません。

そして、主人公だけど七虹視点の章はありません。
七虹と対面する5人の男女の視点から彼女の人となりを探っていきます。

未来から過去への逆行、これは言うなれば”逆伏線”が使えるフィールドです。
例えば2章では”音楽に命を懸ける”とある種の強迫観念を纏いながら
宣言した七虹が、ある日突然「唄う意味を失ったからやめる」と言い出します。

おいおい命を懸けるんじゃないのかよと、これだけ読むと理不尽な行動に思える。
でも3章以降を読むとその意味が分かる……
というように、不可解な言動だと感じる事案があっても、読み進めると未来でそのように行動した
理由が理解できる、という流れを繰り返すようになっています。

内容はというと…前例から身構えて読み進めてしまったのでオチで肩透かしを食らったかなあ
という感じでしょうか。
途中で話の落し処が予想できてしまったというのも一因なのかもしれません。
あと、題名の”永遠”という言葉の使い方がやや強引だったかなあと思います。

いや、悪い話ではないんです。過去作よりも読みやすくなっているのは確かに感じます。
この作者の入門編として良い一冊なんじゃないかと思います、はい。


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マリシャスクレーム―MALICIOUS CLAIM (メディアワークス文庫)マリシャスクレーム―MALICIOUS CLAIM (メディアワークス文庫)
(2010/06/25)
範乃 秋晴

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そして結構前に読んでいたもう一冊。

企業のお客様相談センターを苛め抜いて、倒産にまで追い込む事もある悪質クレーマー。
その知的な厄介者に知能で対抗するプロたちの話…という紹介でいいのか分かりませんが
相手の裏を読む頭脳戦を堪能できました。
願わくば、もう一人ぐらい敵クレーマーを出して欲しかったなあ。

第3者視点の話ゆえに主人公に共感しずらかった事や、とあるヒロイン候補が最後に出てこないなど
構成に不満はあるものの、次回作が出たら買ってしまいそうです。
不憫な扱いのヒロインや、名前だけ紹介されてほぼ放りっぱなしにされた他のチームメンバーは
次回作で活躍するんでしょうか。

2010/08/10 20:23 |小説COMMENT(0)TRACKBACK(0)  

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